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彼氏・彼女の持ち家で同棲するとき生活費はいくら払う?

彼氏・彼女の持ち家で同棲するとき生活費はいくら払う?

恋人が持ち家やマンションに住んでいて、そこで一緒に暮らし始める。賃貸なら「家賃を半分ずつ」と決めやすいのに、持ち家だと何をどれだけ払えばいいのか分かりにくくなります。

住む側は「ローンの一部を払うのは変?でも何も払わないのは悪い」と迷い、持ち主の側は「生活費だけもらえばいいのか、家の費用も分けてほしいと言っていいのか」と迷います。この記事では、持ち家の費用と生活費を分けて整理し、負担の決め方を3つのパターンで比べます。

なお、所有権、税金、結婚後の財産の扱いには法律や税務の判断が関わります。この記事は家計の話し合いのための整理で、個別の判断を示すものではありません。必要に応じて弁護士、税理士、税務署などに相談してください。

「家賃半分」で考えるのが難しい理由

賃貸の家賃は、払ったら終わりの「住む費用」です。一方、持ち家の住宅ローンの返済には、借りたお金の元本の返済が含まれます。元本を返すほど、持ち主にとっては自分の資産の負債が減ることになります。

そのため、住む側がローン返済の半分を払うと、「住む費用を払っている」のか「相手の資産づくりを手伝っている」のかがあいまいになります。これが、持ち家での同棲でお金の話がしにくくなる理由の一つです。

住宅ローンと生活費を分けて考える

まず、毎月の支出を「家にかかる費用」と「暮らしにかかる費用」に分けて書き出しましょう。

分類 費目 誰の費用と考えやすいか
家にかかる費用 住宅ローンの返済 所有者の費用。元本の返済は所有者の資産に関わる
家にかかる費用 管理費・修繕積立金(マンション) 所有者が払う費用。住むことに伴う面もある
家にかかる費用 固定資産税 所有者に課される税金
暮らしにかかる費用 光熱費 二人で使う費用
暮らしにかかる費用 食費・日用品 二人で使う費用

総務省の固定資産税の概要では、固定資産税の納税義務者は土地・家屋などの所有者で、賦課期日は毎年1月1日とされています。固定資産税は年に一度まとまって課税されるため、月の家計に入れるなら12で割って月額にします。

暮らしにかかる費用は、賃貸の同棲と同じように二人で分けやすい部分です。家にかかる費用をどこまで分けるかが、話し合いの中心になります。

負担方法3パターン

ここからは説明用の試算例です。実在の家計ではありません。

  • Aが所有するマンションに二人で住む。手取りはA30万円、B20万円
  • 家にかかる費用:ローン返済8万円、管理費・修繕積立金2万円、固定資産税(月換算)1万円=合計11万円
  • 暮らしにかかる費用:光熱費2万円、食費6万円、日用品・通信費2万円=合計10万円
パターン 負担(A/B) 負担後の残り(A/B)
① 生活費のみ折半 16万円/5万円 14万円/15万円
② 毎月一定額 14万円/7万円 16万円/13万円
③ 収入比 6:4 12.6万円/8.4万円 17.4万円/11.6万円

①生活費のみ折半

暮らしにかかる10万円を5万円ずつ分け、家にかかる11万円はAが払います。Bは家の費用を負担しないので、資産に関わるお金の線引きははっきりします。一方、Aの手元に残る額はBより少なくなり、Aが「住まいを提供しているのに」と感じることもあります。

②毎月一定額

Bが生活費の半分(5万円)に加えて、住まいの負担として月2万円を入れる例です。住まいの負担額は、ローンの返済額ではなく、同じ地域で同じような部屋を借りた場合の家賃の一部や、管理費・固定資産税の一部などを参考に決める方法があります。「ローンの元本ではなく、住む対価として払う」と位置づけると、お金の意味が分かりやすくなります。

③収入比

家の費用と暮らしの費用を合わせた21万円を、手取りの比率6:4で分けます。二人の手元に残る額の差は小さくなりますが、Bがローン返済の一部を実質的に負担する形になります。この方法を選ぶなら、将来、関係を解消したり結婚したりしたときの扱いを、特に丁寧に話し合っておく必要があります。

どのパターンも、二人が納得していれば成り立ちます。大切なのは、Bが払うお金が何の費用なのかを言葉にしておくことです。

住宅ローンを半分払えば家の権利も半分になる?

毎月の返済を一緒に払っても、それだけで登記上の所有者や持分が自動的に変わるわけではありません。家の所有者や持分は、法務局で取得できる登記事項証明書で確認できます。

一方で、ローンの返済に充てたお金を関係の解消時にどう扱うかは、二人の取り決め、支払いの経緯、関係の実態などによって判断が分かれる可能性がある問題です。「払ったのだから返してもらえる」「住んでいたのだから返さなくていい」と、どちらとも一律には言えません。

また、税金の面では、国税庁のタックスアンサーNo.4402「贈与税がかかる場合」のとおり、贈与税は個人から贈与により財産を取得したときにかかり、暦年課税では1年間に受けた贈与の合計から基礎控除110万円を差し引いた額に課税されます。住む側がまとまった金額を出す場合、それが生活費や住む対価なのか、贈与にあたるのかで扱いが変わる可能性があります。ローンの繰上返済や名義の変更など大きなお金が動く場合は、事前に税務署や税理士に確認してください。

家具・修繕費は誰が払う?

持ち家では、賃貸なら貸主が負担する設備の故障や修繕も所有者の負担になります。

支出 考え方の例
給湯器・エアコンなど設備の交換 家の一部なので所有者が負担する方法が考えやすい
二人で使うために買う家具・家電 購入時に、誰の所有にするか、別れるときにどうするかを決める
住む側の持ち込み家具 持ち込んだ人の所有として記録する
リフォーム・模様替え 家の価値に関わるため、費用と所有の関係を事前に話す

家具・家電の所有と費用分担の考え方は、同棲のインテリア・家具代の割り勘ルールで紹介しています。

結婚する場合

同棲のあとに結婚する場合、持ち家をどう扱うかは改めて話し合うテーマになります。

  • 結婚前から所有していた家と、結婚後の返済の扱い
  • ローンの名義や団体信用生命保険の契約内容
  • 家計の管理方法(共通口座にするか、生活費の分担を続けるか)
  • 将来、住み替えるか住み続けるか

結婚前から持っている財産や、結婚後に返済した分の扱いには法律上の論点があります。気になる場合は、結婚前に弁護士などの専門家に相談しておくと安心です。

同棲を解消する場合

持ち家での同棲を解消するときは、持ち主が住み続け、住む側が引っ越す形が考えられます。そのときに困らないように、次の点を記録しておきましょう。

  • 住む側が毎月払ってきたお金が、何の費用だったか
  • 住む側が購入した家具・家電と、その扱い
  • 住む側が引っ越すまでの期間と、その間の生活費の分担
  • 引っ越し費用を誰が負担するか

賃貸の同棲解消とは確認項目が違いますが、支払いの記録を見ながら話し合うという点は同じです。同棲を解消するときのお金の確認手順も参考にしてください。合意できない請求がある場合は、二人だけで抱え込まず、法律の専門家や相談窓口に相談してください。

二人で決めておきたい項目

  • [ ] 毎月の負担額と、それが何の費用か(生活費/住む対価/家の費用)
  • [ ] 家にかかる費用(ローン、管理費、固定資産税)を誰が払うか
  • [ ] 設備の故障や修繕が起きたときの負担
  • [ ] 二人で使う家具・家電の所有者
  • [ ] 収入が変わったときの見直し方法
  • [ ] 結婚・同棲解消のときに話し合う項目
  • [ ] 決めた内容を書いたメモの保管場所

収入や働き方が変わったときの見直し方は、同棲中に彼氏・彼女の収入が減ったら?でも紹介しています。賃貸に住む場合と比べたいときは、同棲の賃貸契約者はどっち?で賃貸の名義と負担を整理しています。

まとめ

  • 持ち家では「家にかかる費用」と「暮らしにかかる費用」を分けて考える
  • 住宅ローンの元本は所有者の資産に関わるため、賃貸の家賃と同じようには扱いにくい
  • 負担方法は「生活費のみ折半」「毎月一定額」「収入比」など。払うお金が何の費用かを決めておく
  • 毎月の返済を一緒に払っても、登記上の持分が自動で変わるわけではない
  • 大きなお金が動く場合や、結婚・解消時の扱いは専門家への相談も検討する

生活費の共通費と個人費の分け方は、同棲の生活費ルールの決め方で詳しく解説しています。


執筆
Futari Note 編集部

Futari Noteの運営者が記事を作成しています。計算例は記事内の前提条件を確認し、制度や料金に関する情報はリンク先の一次資料で最新の内容をご確認ください。

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