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同棲を解消するときの家賃・敷金・家具・立替費用の確認手順

同棲を解消するときの家賃・敷金・家具・立替費用の確認手順

同棲を解消するときは、気持ちの整理だけでなく、賃貸契約や家具、二人で出し合ったお金の整理も必要になります。家賃、敷金、家具、共通費は、それぞれ扱いが違います。

「すべて折半」「片方の口座にあるから全額その人のもの」と一律に決めるのではなく、契約の内容と、支払いや購入のときの記録・合意を見直して話し合うことが大切です。この記事では、確認する順番と、合意した内容を残す方法を紹介します。

確認する順番

順番 確認すること 確認する資料
1 賃貸契約と退去日 賃貸借契約書、管理会社の案内
2 最終月の家賃と光熱費 契約書、請求書
3 敷金 契約時の明細、退去後の精算書
4 家具・家電 購入の記録、持ち物の記録
5 共通口座と共通の貯蓄 口座の明細、入金の記録
6 立替と未精算の支出 家計簿、レシート、送金の記録
7 生活の契約の名義 電気・ガス・インターネットなどの契約

退去日など期限のある項目から順に確認すると、手続きの漏れを防げます。

1. 賃貸契約と退去日を確認する

契約者が誰か、同居人の変更や契約終了にどのような届け出が必要かを、賃貸借契約書と管理会社の案内で確認します。

  • 二人とも退去する場合:解約予告の期限(退去の何か月前までに連絡するか)と、最終月の家賃の扱いを確認する
  • 一方が住み続ける場合:契約者が出ていくなら、名義変更や再契約が必要かを管理会社に問い合わせる。住み続ける側が家賃を一人で払えるかも確認する

契約名義によって変わる手続きは同棲の賃貸契約者はどっち?にまとめています。相手の持ち家に住んでいた場合は彼氏・彼女の持ち家で同棲するときも参考にしてください。

2. 最終月の家賃と光熱費を決める

一方が月の途中で先に出ていく場合、その月の家賃や光熱費をどう分けるかを決めます。次は説明用の仮定です。

  • 家賃12万円を折半していた
  • Bが15日に退去し、Aは月末まで住み、翌月以降も住み続ける
分け方 Aの負担 Bの負担 考え方
その月は折半 60,000円 60,000円 月単位で今までどおり
住んだ日数で日割り 約90,000円 約30,000円 Bは半月分を折半
その月からAが全額 120,000円 0円 Bの退去を月初めと同じ扱いにする

日割りは、30日の月で計算した例です(Bの負担は、前半15日分6万円の半分)。どの方法にするかは二人で決めます。光熱費も、検針日と退去日をもとに同じように考えます。

3. 敷金は「払った額」と「返ってくる額」を分ける

敷金を二人で出した場合は、支払った日と各自の金額を確認します。敷金は、退去時に原状回復費などが差し引かれるため、全額戻るとは限りません。

項目 例
契約時に払った敷金 200,000円(A 100,000円、B 100,000円)
退去後に返ってきた額 120,000円
払った割合で分ける場合 A 60,000円、B 60,000円

上の表は説明用の仮定です。返還額は退去後に貸主から精算されるため、一方が先に退去する場合は、返還見込み額を確定額として扱わないようにします。精算書が届いたら共有する、返ってきた額を払った割合で分ける、など二人の間の取り決めを記録しておきましょう。

退去時の原状回復費用は、二人で自動的に半分ずつ負担するものではありません。まず貸主・借主の間の契約と、損耗の内容、請求明細を確認します。国土交通省は賃貸住宅の入居・退去に係る留意点と原状回復のガイドラインを公開しています。二人の間での負担は、その内容と原因を確認して決めてください。

4. 家具・家電を整理する

家具や家電は、購入時の記録、支払った人、共同で買ったときの合意を確認します。

選択肢 内容 決めること
持ち主が持っていく 買った人、持ち込んだ人が持っていく 搬出の日
一方が買い取る 共同で買った物を一方が使い続け、相手の分を払う 金額(購入時の価格か、今の価値か)
売って分ける 売却して、代金を決めた割合で分ける 売り方と分け方
処分する どちらも使わない 処分費用の負担

購入時に持ち主を決めていれば、整理はスムーズです。決めていなかった場合は、中古の価格や処分費用も含めて話し合い、合意した内容をメモに残してください。家具の持ち主の決め方は同棲の家具・家電代はどう分ける?で紹介しています。

5. 共通口座と共通の貯蓄を分ける

生活費を集めていた口座や、二人で貯めていたお金の扱いも決めます。口座のお金は名義人の預金として扱われるため、二人で入れたお金をどう分けるかは話し合いで決めることになります。

  • 二人が入金した記録(金額と時期)を確認する
  • 残高を、入金した割合で分けるか、折半するかを決める
  • 名義人ではない側への返金の方法と時期を決める
  • 口座から引き落とされている契約(家賃、光熱費など)を、退去日に合わせて変更する

口座の扱いの考え方は同棲の共通口座は必要?で整理しています。

6. 立替と未精算の支出を整理する

食費や光熱費、日用品の立替で、まだ精算していない分を一覧にします。

  • いつ、誰が、何のために、いくら払ったか
  • 共通費に含めることにしていた支出か
  • 決めていた負担割合で計算すると、どちらがいくら多く払っているか

Futari Noteで記録した支出があれば、二人で共通費に含める範囲を確認し、立て替え精算シミュレーターで金額を試算できます。試算結果は、法的な権利関係を決めるものではありません。

7. 生活の契約と届出を確認する

契約・届出 確認すること
電気・ガス・水道 名義人と、退去日に合わせた解約や名義変更
インターネット回線 契約者、解約時の費用、機器の返却
共通で使っていたサブスク 契約者と、解約するか続けるか
住民票 引っ越し後の届出、世帯主の変更
郵便物 転居の届出

住民票や世帯の手続きは、同棲の住民票・世帯主はどうする?で紹介しています。

ペットや車がある場合は、それぞれの扱いも決めます。同棲でペットを迎える前に決めたい費用と世話の分担、同棲中の車の費用分担も参考にしてください。

合意した内容をメモに残す

話し合って決めたことは、日付と一緒に書き残しておきます。お互いに同じ内容を持っておくと、後で確認しやすくなります。

項目 決めたこと
退去日 例:Bは11月15日に退去、Aは住み続ける
最終月の家賃 例:日割りで、Bは3万円を負担
敷金 例:Aが住み続けるため、Bの払った10万円はAが今月中に払う
家具 例:冷蔵庫はB、ソファはAが3万円で買い取る
共通口座 例:残高は入金した割合で分ける
立替 例:AからBへ12,000円を精算

表の内容は記入例です。

二人で解決しにくいとき

関係性や個別の契約によって、権利と義務は異なります。合意できない請求がある、話し合いに応じてもらえない、暴力や脅迫がある、といった場合は、無理に二人だけで解決しようとせず、自治体や専門の相談窓口に相談してください。身の危険を感じる場合は、ためらわずに警察に相談しましょう。

よくある質問

同棲解消のとき、敷金はどう分ければいいですか?

払った割合で分ける方法が分かりやすいでしょう。一方が住み続ける場合は、敷金は退去時まで返ってこないため、住み続ける側が出ていく側に、相手が払った分を払う方法もあります。原状回復費の負担も含めて話し合ってください。

共同で買った家具を、相手が全部持っていこうとします。

購入時の記録(誰がいくら払ったか)を確認し、持っていく側が相手の負担分を払う、売って代金を分ける、などの方法を提案してみてください。合意できない場合は、専門の相談窓口に相談することも考えましょう。

家計簿をつけていなかったので、立替の金額が分かりません。

口座やカードの明細、送金の記録、レシートなどから、分かる範囲で一覧にします。正確な金額が分からない部分は、二人で話し合っておおよその額で合意する方法もあります。

まとめ

  • 期限のある賃貸契約と退去日から確認する
  • 最終月の家賃と光熱費は、折半・日割り・残る側が負担、などから決める
  • 敷金は、払った額と返ってくる額を分けて考える
  • 家具・家電は、持ち帰る・買い取る・売る・処分する、から選ぶ
  • 共通口座の残高と立替を整理し、合意した内容をメモに残す

同棲を始めるときに、解消時の扱いまで決めておく方法は同棲前に二人で確認したいお金のこと10項目で紹介しています。


執筆
Futari Note 編集部

Futari Noteの運営者が記事を作成しています。計算例は記事内の前提条件を確認し、制度や料金に関する情報はリンク先の一次資料で最新の内容をご確認ください。

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