トイレットペーパー、洗剤、ゴミ袋。一つひとつは数百円でも、二人で暮らすと買う人もタイミングもばらばらになり、「今月いくら使ったのか」が見えにくくなります。
日用品は金額が小さいぶん、どこまでを二人の共通費にするかを決めないまま始めやすい支出です。この記事では、統計で目安を確認したうえで、迷いやすい品目の線引きと予算の決め方を紹介します。
日用品には何を含める?
「日用品」という言葉に決まった範囲はありません。まず二人の家計で何を日用品と呼ぶかをそろえましょう。たとえば次のように分けると、話し合いやすくなります。
| 分類 | 品目の例 | 共通費になりやすさ |
|---|---|---|
| 消耗品 | トイレットペーパー、ティッシュ、洗剤、柔軟剤、ゴミ袋、ラップ | 二人で使うので共通費にしやすい |
| 生活雑貨 | タオル、スポンジ、収納用品、電球、掃除道具 | 共用のものは共通費にしやすい |
| 身だしなみ用品 | シャンプー、ボディソープ、歯磨き粉、化粧品、整髪料 | 共有するかどうかで分かれる |
| 個人の必需品 | コンタクトレンズ、常備している自分用の薬、こだわりのスキンケア | 個人費にしやすい |
食品は食費、家具や家電は別の費目として扱うと、日用品費の比較がしやすくなります。家具家電の分け方は同棲のインテリア・家具代の割り勘ルールで紹介しています。
日用品費の目安
総務省統計局の家計調査には「日用品」という区分はありません。近い項目として、家計調査(家計収支編)2025年 世帯人員別の結果から、勤労者世帯・世帯主60歳未満のうち2人世帯の1か月あたりの金額を抜き出しました。
| 家計調査の項目 | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 家事用消耗品 | 3,247円 | 洗剤、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ラップなど |
| 家事雑貨 | 2,253円 | 食器、台所用品、タオルなど |
| 理美容用品 | 5,547円 | シャンプー、化粧品など |
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年 第3-1表 世帯人員別」。世帯主の平均年齢は48.6歳です。
家事用消耗品と家事雑貨を合わせると月5,500円ほど。理美容用品まで含めると1万円を超えます。ただし、この数字は同棲カップルだけの集計ではありません。また、理美容用品には一人だけが使う化粧品なども入っています。二人の共通費の予算を考えるときは、「消耗品と生活雑貨」を中心に、身だしなみ用品をどこまで含めるかを別に決めると現実に合わせやすくなります。
同棲で揉めやすい「これは日用品?」問題
日用品で迷いやすいのは、二人で使うかどうかが品目によって違うことです。次の表はあくまで考え方の例で、正解の線引きではありません。
| 品目 | 共通費にする場合 | 個人費にする場合 |
|---|---|---|
| シャンプー・ボディソープ | 二人で同じものを使う | それぞれ好みのものを使う |
| 化粧品・スキンケア | — | 使う人が負担する |
| コンタクトレンズ・ケア用品 | — | 使う人が負担する |
| 歯磨き用品 | 歯磨き粉を共有する | 歯ブラシや専用品は各自 |
| 高価な洗剤・柔軟剤 | 二人で選んだもの | こだわる方が差額を負担する |
| 一人しか使わないもの | — | 使う人が負担する |
高価な洗剤のように「片方のこだわり」で値段が上がるものは、標準的な品の値段までを共通費、差額をこだわる方が負担という分け方もあります。全部を個人費にすると細かくなりすぎるため、迷ったら「二人とも使うなら共通費」から始めてみてください。
共通費と個人費の分け方
線引きが決まったら、支払い方を決めます。主な方法は次の3つです。
- 共通の財布・口座から払う:毎月決めた額を入れておき、日用品はそこから買います。個人の品は自分の財布で買います。
- 買った人が立て替えて月末に精算する:レシートや記録をもとに、共通費の合計を決めた割合で分けます。
- 担当を決める:「紙類と洗剤はA、キッチン用品はB」のように担当を分け、月の金額に大きな差が出たら調整します。
立替が多いと精算を忘れやすくなります。月末の精算額は立て替え精算シミュレーターで計算できます。共通費全体の考え方は同棲の生活費ルールの決め方にまとめています。
予算別モデルケース
以下は説明用の試算例です。実際の金額は、住まいの広さ、買う店、まとめ買いの有無で変わります。
| 予算の例 | 共通費に含める範囲 | 折半した場合の一人分 |
|---|---|---|
| 月5,000円 | 消耗品のみ(紙類、洗剤、ゴミ袋など) | 2,500円 |
| 月8,000円 | 消耗品+生活雑貨の買い足し・買い替え | 4,000円 |
| 月1万2,000円 | 消耗品+生活雑貨+共有の身だしなみ用品 | 6,000円 |
予算を決めたら、1〜2か月は実績を記録して比べてみましょう。予算を超えた月は「何を買ったか」を見れば、まとめ買いの月だったのか、範囲が広がっていたのかが分かります。
収入差がある二人なら、日用品だけ折半にして家賃や食費を収入比で分ける、という組み合わせもあります。日用品は金額が小さいので、細かい割合より分かりやすさを優先しても大きな差にはなりにくい費目です。
日用品費が増えやすい月
- 同棲を始めた月:掃除道具や収納用品など、最初にそろえる物が多くなります。
- まとめ買いをした月:セールでストックを買うと、その月だけ金額が増えます。翌月以降は減るので、数か月の平均で見ます。
- 季節の変わり目:衣替えの収納用品、防虫剤、加湿器や空気清浄機の消耗品など。
- 来客や行事がある月:紙皿やゴミ袋など、普段より消耗品を使います。
在庫が重なって買いすぎるのを防ぐには、「最後の一つを開けたら買い物リストに書く」のように、二人で在庫を共有する仕組みが役立ちます。同棲直後の買いすぎについては同棲を始めてから3ヶ月以内にやるべきお金の見直しでも触れています。
Futari Noteで管理する場合
Futari Noteでは、パートナーと共有する家計簿にそれぞれが支出を入力し、カテゴリごとの金額を確認できます。日用品のカテゴリに月の予算を設定しておけば、予算に近づいたときに気づけます。共有のToDoリストを買い物リストとして使えば、同じ物を二人が買ってしまう重複も減らせます。
家計簿が続かないと感じたら、カップルの家計簿が続かない理由で入力の手間を減らす方法を紹介しています。
よくある質問
日用品と食費は分けた方がいい?
スーパーで食品と日用品を一緒に買う場合、毎回分けるのは手間です。レシートの合計を食費にまとめ、日用品が多い買い物だけ分けるなど、続けやすい方法で構いません。ただ、食費の予算を見直すときは分けて記録している方が判断しやすくなります。
個人の日用品まで記録する必要はある?
二人の家計簿に記録するのは、共通費だけでも構いません。個人の支出をどこまで共有するかは、同棲のお小遣い・自由費の決め方で考え方を整理しています。
片方だけが日用品を買い足している気がする
担当を決めていないと、気づいた方ばかりが買う状態になりがちです。まず一か月、誰がいくら買ったかを記録してみましょう。金額の差は精算で解消できますし、買いに行く手間が偏っているなら家事の分担として話し合えます。
まとめ
- 日用品の範囲を最初にそろえる(消耗品・生活雑貨・身だしなみ・個人の必需品)
- 家計調査2025年では、勤労者の2人世帯の家事用消耗品と家事雑貨は合わせて月5,500円ほど
- 迷う品目は「二人とも使うなら共通費」から始め、こだわりの差額は本人負担にする
- まとめ買いの月があるので、数か月の平均で予算を見直す
日用品を含めた生活費全体の分担は、生活費の分担シミュレーターで試算できます。光熱費の目安は二人暮らし・同棲の光熱費はいくら?、食費は同棲・二人暮らしの食費平均を参考にしてください。