家計管理 同棲 光熱費 生活費

在宅勤務の彼氏・彼女と光熱費は折半?電気代の分け方4パターン

在宅勤務の彼氏・彼女と光熱費は折半?電気代の分け方4パターン

片方は毎日出社、もう片方は週3日の在宅勤務。夏にエアコンをつけたまま仕事をしていると、電気代の請求を見て「この増えた分も半分ずつでいいのかな」と気になることがあります。在宅勤務をしている側が、言い出される前から気まずさを感じていることもあるでしょう。

この記事では、在宅勤務で増えやすい光熱費を整理し、二人の間でどう分けるかを4つのパターンで比べます。どれか一つを正解とするのではなく、二人に合うルールを選ぶための材料として使ってください。

在宅勤務で光熱費はどこが増える?

在宅勤務の日に増えやすいのは、主に次のような費用です。

費目 増えやすい理由
電気代 日中の冷暖房、PC・モニター、照明
ガス代 昼食の調理、冬場の暖房(ガス暖房の場合)
水道代 昼間のトイレ、手洗い、調理
通信費 固定回線の容量を増やす、モバイル回線を追加するなど

金額が大きくなりやすいのは冷暖房です。ただし、もともと日中に誰かが家にいる二人や、冷暖房を使わない季節なら、増え方は小さいこともあります。

在宅時間ですべて按分する必要はある?

在宅時間を記録して光熱費をきっちり按分する方法は、正確に見えて、続けるのが大変です。休日はどちらも家にいる、夜はどちらも同じ部屋にいる、冷蔵庫は二人で使っている……と考え始めると、どこまでを誰の分とするかの線引きが難しくなります。

国税庁の在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQでは、会社が従業員に電気代の業務使用部分を支給する場合の計算方法の一例として、次の算式を示しています。

業務のために使用した基本料金や電気使用料 = 従業員が負担した1か月の基本料金や電気使用料 × 業務のために使用した部屋の床面積 ÷ 自宅の床面積 × その従業員の1か月の在宅勤務日数 ÷ 該当月の日数 × 1/2

これは会社と従業員の間の精算を想定した計算で、カップルの分担の決まりではありません。ただ、仮に電気代2万4,000円、仕事部屋10㎡、自宅50㎡、在宅勤務15日(30日の月)で当てはめると、2万4,000円 × 10/50 × 15/30 × 1/2 = 1,200円になります(説明用の試算例)。在宅勤務分の電気代は、感覚より小さい場合もあることが分かります。

分担方法4パターン

二人の分け方としては、次の4つが考えやすい方法です。

方法 内容 向いている二人
完全折半 在宅勤務に関係なく半分ずつ 増加が小さい、計算を増やしたくない
定額上乗せ 在宅勤務の人が毎月決まった額を多く払う 毎月の計算は避けたいが、差は反映したい
実費差額 在宅勤務を始める前との差額を在宅勤務の人が払う 在宅勤務前の請求額がはっきりしている
収入比 光熱費を含む生活費全体を収入の比率で分ける 収入差があり、生活費全体で調整したい

定額上乗せは、たとえば「夏と冬は月3,000円、春と秋は月1,000円」のように季節で変える方法もあります。実費差額は分かりやすい一方、季節や料金単価の変化も差額に含まれてしまう点に注意が必要です。

電気代が2万円→2万4千円になったモデルケース

ここからは説明用の試算例です。

  • 在宅勤務を始める前の電気代:月2万円
  • Aが週3日の在宅勤務を始めた後の電気代:月2万4,000円
  • 手取り:A25万円、B20万円
方法 Aの負担 Bの負担 計算
完全折半 12,000円 12,000円 24,000円 ÷ 2
定額上乗せ(月2,000円) 13,000円 11,000円 (24,000円 − 2,000円)÷ 2 + 2,000円
実費差額 14,000円 10,000円 20,000円 ÷ 2 + 増加分4,000円
収入比 5:4 約13,333円 約10,667円 24,000円 × 25/45、× 20/45

4つの方法の差は、この例では最大で月2,000円です。金額だけ見れば大きな差ではありませんが、「気にしているのに言えない」状態が続くと、金額以上に気持ちの負担になります。差額が小さいと分かれば「今のまま折半でいい」と合意しやすくなりますし、気になるなら定額上乗せで始めるのも一つの方法です。

なお、4,000円の増加がすべて在宅勤務によるものとは限りません。比べる月が違えば、季節による冷暖房の差や料金単価の変化も含まれます。可能なら前年の同じ月と比べてみてください。季節による光熱費の変化は二人暮らし・同棲の光熱費はいくら?で解説しています。

PC・エアコン・昼食は共通費?

光熱費以外にも、在宅勤務に関わる支出はあります。次のように整理すると話し合いやすくなります。

支出 考え方の例
仕事用のPC・モニター・椅子 会社の貸与品がなければ、使う人の個人費にしやすい
エアコンの電気代 光熱費の分け方に含める。日中だけ増える分を上乗せで調整する方法も
昼食 在宅勤務の人の昼食は個人費、二人で食べるなら食費、など範囲を決める
通信回線 二人で使う回線は共通費。仕事のために上位プランにした差額は本人負担にする方法も

昼食を共通の食材から作るかどうかでも、食費の負担感は変わります。食費の範囲の決め方は同棲・二人暮らしの食費平均で紹介しています。

在宅勤務手当がある場合

在宅勤務をする人の勤務先から、在宅勤務手当や光熱費の実費精算が出る場合もあります。厚生労働省のテレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドラインでは、テレワークの費用負担は企業ごとの状況によって様々であるため、あらかじめ労使で十分に話し合い、就業規則等に定めておくことが望ましいとしています。まずは勤務先の規程で、手当の有無や精算の方法を確認しましょう。

国税庁のFAQでは、業務に必要な費用を精算する方法で支給される金銭は給与として課税しなくてよい一方、使わなかった分を返す必要がない形で支給する金銭は給与として課税が必要と説明されています。手当の形によって、手取りで受け取る額も変わります。

手当がある場合、二人の分担での扱いは次のような選択肢があります。

  • 手当分を光熱費の支払いに充て、残りを折半する
  • 手当は本人の収入として扱い、光熱費は通常どおり分ける
  • 手当の額を上限に、定額上乗せの金額を決める

どれを選んでも構いませんが、「手当がある月とない月」で扱いがぶれないように決めておきましょう。

揉めにくいルール例

ルールは、在宅勤務の頻度が変わったときに見直せる形にしておくと続けやすくなります。

光熱費のルール(例) ・電気・ガス・水道は共通費。基本は折半 ・Aが在宅勤務をする月は、夏(7〜9月)と冬(12〜2月)に限り、Aが月2,000円を多く負担する ・在宅勤務の日数が大きく変わったら、翌月に見直す ・仕事用の機器や上位プランの差額はAの個人費

金額だけでなく、見直すタイミングを書いておくのがポイントです。出社と在宅の比率は会社の方針で変わることもあります。

在宅勤務をしている側が家事を多めに担当していて、「光熱費の増加分は家事で相殺したい」という考え方もあります。家事と生活費のバランスを全体で見る方法は、家事とお金はセットで考えるべき?で紹介しています。

まとめ

  • 在宅勤務で増えやすいのは冷暖房とPCの電気代。季節によって増え方が違う
  • 在宅時間で細かく按分するより、分け方のルールを一つ決める方が続けやすい
  • 方法は完全折半、定額上乗せ、実費差額、収入比の4つ。差額を一度計算してから選ぶ
  • 在宅勤務手当の有無と、手当を分担にどう反映するかを確認する
  • 在宅勤務の頻度が変わったら見直す、と決めておく

光熱費を含めた生活費の分担は、生活費の分担シミュレーターで折半と収入比を比べられます。


執筆
Futari Note 編集部

Futari Noteの運営者が記事を作成しています。計算例は記事内の前提条件を確認し、制度や料金に関する情報はリンク先の一次資料で最新の内容をご確認ください。

運営者情報を見る