同棲のために新しい家を借りるとき、そして晴れて入籍して新婚生活を始めるとき。 ふたりの周りの親族や友人、会社の同僚などから温かい祝福とともに「引越し祝い(お餞別)」や「ご祝儀(結婚祝い)」という形でお金(キャッシュ)や高額な家電をいただく機会が訪れます。
非常にありがたいお祝いであると同時に、これらは「突発的に発生する大金(臨時収入)」であるため、使い道や帰り道の管理を間違えると、カップル間で大きな亀裂を生む地雷に変わってしまいます。 本記事では、「いただいたお祝い金」をふたりの未来へどう活かし、どう管理すべきかの実践的なルールを解説します。
1. 「誰あて」にいただいたお祝いなのかを明確に切り分ける
まず大原則として、「いただいたお祝い・ご祝儀」の出所(誰から、誰に向けて出されたものか)によって、そのお金の所有権と用途を明確に切り分けます。
パターンA:「ふたりの新生活のために」両親や親族からいただいた高額な現金
もっとも重い意味を持つのが、両家の親や祖父母から「新居の敷金礼金や家具の足しにしてね」「結婚式の資金にしなさい」とポンと渡される、10万円〜100万円単位の高額なお祝いです。
このお金は、どちらか一方の親から出たものであっても、決して「もらった本人の個人の小遣いや貯金」にしてはいけません。 「ふたりの共通のハブ口座(結婚・新生活プロジェクト口座)」に全額をそのまま即日入金し、『ふたりの共有資産』として管理するのが絶対のルールです。
これを、「うちの親からもらった50万円だから、私の服代や趣味も少し買わせてもらうね」と着服することは、相手および親からの信頼を失墜させる最悪の行動です。「相手の実家(家系)の期待と応援」を裏切らないためにも、必ず「ふたりの未来(家具、旅行、式の費用、あるいは万が一の生活防衛資金)」のためにプールしてください。
パターンB:個人の友人や会社の部署からの個人的なご祝儀
彼氏(彼女)の個人的な大学の友人や、勤め先の会社の部署から「(個人名)さん、ご結婚おめでとう!」として個人的にいただいた3万円〜5万円程度のご祝儀の場合。
この場合は、少額であれば「いただいた本人の裁量(個人のお金)」にして構いません。 なぜなら、いただいた側には「内祝い(お返し)を個人的に用意する責任」や、後日「その友人や同僚が結婚した際に、同額のご祝儀を自分の財布から包み返す(香典や祝儀の個人的な負債)」という責任が発生するからです。
もちろん、ふたりで話し合った結果「共通口座へ全額寄付して、ふたりの食洗機を買おうよ」と合意できればそれは素晴らしい判断ですが、基本は「人間関係の貸し借りが伴うお金」という性質を忘れないようにしましょう。
2. 内祝い(お返し)の費用はどこから出す?
「ふたりの共通口座」にお祝い金を入れた場合でも、「個人でお小遣いにした」場合でも、ルールが曖昧になりがちなのが「お返し(内祝いのカタログギフトやお菓子など)」の費用です。
これも非常にシンプルです。 「いただいたお祝いの帰属先のお金から出す」のが最もスマートです。
- ふたりの共通口座にご祝儀を入れたなら、親戚へのお返し(内祝い)も「ふたりの共通の生活費・貯金(ハブ口座)」から堂々と出費します。
- 自分の財布(お小遣い)にご祝儀を入れたなら、個人的な友人へのお返しも「自分の個人のお金」から手配します。
これを混同させて、「自分の友達からもらった結婚祝い1万円だけど、そのお返しの3,000円のお菓子は共通の生活費から買っておいて」というやり取りは、完全にセコい搾取になってしまいます。
3. 「いただいた金額データベース」をふたりで共有する
入籍直後など、怒涛のように親族からご祝儀が集まる時期は、「誰から・いつ・いくらいただいて・お返しをしたかしていないか」の管理が完全に崩壊します。
後から「あれ、義理の叔父さんにお祝いのお礼したっけ?」「いくらもらったんだっけ?」とパニックになり、親戚間トラブルになって数十年引きずるケースは非常に多いです。
必ず、Googleスプレッドシートや、お互いが確認できるクラウドのメモ帳(または当サイト「Futari Note」の共有メモ機能など)を使って、以下の項目を二人で記録(データベース化)する「業務」を徹底してください。
- お祝いをくださった方のお名前(誰の親族・友人間続柄)
- いただいた金額(または品物名)
- いただいた日付
- 内祝い(お返し)のステータス(済・未手配)と手配金額
これは会社で言うところの「顧客管理(CRM)」と同じです。これをお互いのスマホからいつでも見える化しておくだけで、新婚の「親族付き合いの巨大なストレス」が9割減ります。
現金が飛び交う時期はアプリで資金の流れを整理する
「親からもらったご祝儀50万円から、冷蔵庫代の15万円を抜いて、残りを共通貯金に入れよう。でも冷蔵庫は昨日もう俺のカードで決済しちゃったから…」など、現金とクレジットカードの動きが入り混じる時期です。
ここでも「Futari Note」をフル活用しましょう。「今、彼氏が新生活費用として『冷蔵庫15万』を立て替えている」という事実をレシート登録し、あとでご祝儀の現金が入ったタイミングで正確に清算(あるいはハブ口座への振替)を行えば、大事な資本が迷子になることはありません。
Futari Noteで複雑なお祝い金の流れと立替を整理する
「お金は天下の回りもの」と言いますが、お祝いのお金は「ふたりの新しい家庭への投資」です。ふたりが揉めずにより豊かな生活基盤を作るために、透明で感謝のある管理システムを導入してくださいね!
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